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7. 本だな

7.2 本だな バックナンバー

♪は対象年齢を表しています。
♪(小学校低学年)〜♪♪♪(小学校6年)〜♪♪♪♪♪(大人)くらいです。
本を読むときの参考にしてください。

宇宙そらを見上げて

宙の旅 / 林完次 作 ♪♪♪
 空にはたくさんの星が輝いている。そして、同じ星でも見る場所によっていろいろな表情を見せてくれる。そんな星々の姿を地上から見上げた写真集。
 あなたのところの星空はどんなですか?

書名:宙の旅
作者:林完次
出版者:小学館 出版年:2001 ページ数:199ページ
(2003.6.4)
キャロラインの星 / 三田誠広 作 ♪♪♪
 長い間、太陽の周りを回る惑星の数は5つだと思われてきた。だから、1週間は太陽と月と5つの惑星によって決められていたわけ。でも、その世界の常識をひっくり返す大発見が1781年にありました。それが<天王星>の発見でした。
 この本は、天王星を発見したウィリアムとキャロラインの物語です。

書名:キャロラインの星
作者:三田誠広
出版者:河出書房新社 出版年:1996 ページ数:85ページ
(2003.6.4)
乗り合いUFO / 牧野節子 作 ♪♪♪
 あこがれの夏美とクラスは別れちゃったし、塾のクラスも別。どうやら、最低の新学期になりそうだ。しかも、夏美は拓郎に気があるみたいだし。
 そんな風に落ちこんでいた雅樹の前に現れた不思議なおじいさん。おじいさんは星の話をたくさん知っていたし、なんと家族が宇宙にいるという。時たま、<乗り合いUFO>に乗って家族に会いに行くのが楽しみなんだって。

書名:乗り合いUFO
作者:牧野節子
出版者:大日本図書 出版年:2001 ページ数:101ページ
(2003.6.18)
星界の紋章(I・II・III) / 森岡浩之 作 ♪♪♪♪
 3冊まとめて紹介。だって、切れないんだもん。
 広大な宇宙を支配するアーヴ種族。ジントは故郷の星をアーヴに侵略され、ひょんなことからアーヴ貴族になってしまう。そして出会うアーヴの王女ラフィール。
 ジントとラフィールは敵の侵攻を帝国に知らせるため、宇宙をさまよい、地上を走り回る!
 3冊まとめて紹介していることからもわかるかもしれないないけど、この本、1冊ずつ独立した話ではない。もちろん、1冊ずつでも読めるけど。かなりとんでもないところで終わってくれるからすぐに続きが読みたくなると思うよ。読むときには3冊全部を用意してから読み始めることがおすすめ。続編として「星界の戦記」もある。

作者:森岡浩之 出版者:早川書房 出版年:1996
書名:星界の紋章I帝国の王女 ページ数:269ページ
書名:星界の紋章IIささやかな戦い ページ数:287ページ
書名:星界の紋章III異郷への帰還 ページ数:270ページ
(2003.6.18)
星を継ぐもの / ジェイムズ・P・ホーガン 作 ♪♪♪♪
 人類が月までは普通に旅行できるようになった時代。月で深紅の宇宙服を着た身元不明の死体が発見された。彼が死んだのは5万年前。いったい、彼はだれでどこから来たというのか。
 世界中の頭脳が集まって謎を解き明かしていく中、さらに木星の衛星で人間の作ったものではない宇宙船と謎の巨人が発見された。謎はますます増えるばかり。人類誕生の秘密にまで迫る大論争に終止符は打たれるのか!?

書名:星を継ぐもの
作者:ジェイムズ・P・ホーガン 訳者:池央耿
出版者:創元社 出版年:1980 ページ数:309ページ
(2003.6.24)
精霊の木 / 上橋菜穂子 作 ♪♪♪
 リシアは毎晩不思議な夢を見ていた。それは過去への旅。それは<母たち>の訪れを迎えるための<アガー・トゥー・ナール>の目覚めだった。
 しかし、<母たち>を迎えるはずのロシュナールはもういない。地球からやってきた人間に滅ぼされてしまったのだ。異星人滅亡の歴史を隠すため、追われるリシア。そして、<母たち>がやってくる・・・。

書名:精霊の木
作者:上橋菜穂子
出版者:偕成社 出版年:1989 ページ数:284ページ
(2003.7.4)
絵のない絵本 / アンデルセン 作 ♪♪♪
 月は世界のいろいろなところを長い間見てきた。それを貧しい絵描きの青年に毎晩語ってくれた。青年はそれを書き留めた。そう、千夜一夜物語のように、毎晩。それらの話は短いものが多い。なにせ、月が青年の部屋を照らせるのはわずかな時間だしね。それに、雲に隠されてしまうことだってある。だから、終わっていない話だってあるんだ。話を終わらせるのは読んでいるあなた。今夜、月はどんな話を語ってくれるかな?

書名:絵のない絵本
作者:アンデルセン 訳者:山室静
出版者:童心社 出版年:1984 ページ数:172ページ
(2003.7.4)
ドリトル先生と月からの使い/ドリトル先生月へゆく/ドリトル先生月から帰る / ヒュー・ロフティング 作 ♪♪
 ドリトル先生は動物語の分かるお医者さん。困っている動物を放っておくことはできない。時には困っている動物を助けに遠い外国へだって行く。そして、今回の旅行先はなんと月。先生の家の庭に舞い降りた巨大なガに連れられて、月へ行くことに。
 ドリトル先生シリーズの中から宇宙に関係した本を3冊。月へ行って帰ってくるまでのさまざまなエピソード、帰ってきてからの珍騒動。月に空気があって、生き物が暮らしているなんて、あり得ない話だけど、ありだと思わせてくれる。ただ、原作が1920年代、翻訳も1970年代だから、今では言わないような言い回しがたくさんあって、かなり古めかしいし、意味が分からないかもしれない。読むときには辞書が必要かも。そう言うわけで井伏鱒二の訳は名訳だと言われているけど、そろそろ新訳が出てもいいころだとも思う。その意味で最近出版された番外編『ガブガブの本』は、井伏鱒二の訳をまねていてちょっとがっかりだった。

作者:ヒュー・ロフティング 訳者:井伏鱒二 出版者:岩波書店
書名:ドリトル先生と月からの使い 出版年:1975 ページ数:318ページ
書名:ドリトル先生月へゆく 出版年:1979 ページ数:246ページ
書名:ドリトル先生月から帰る 出版年:1979 ページ数:280ページ
(2003.8.18)

秋の夜長にファンタジー!

図説ファンタジー百科事典 / デイヴィッド・プリングル 編 ♪♪♪♪
 ファンタジーのことなら、本はもちろん映画・テレビ・ゲームまでなんでも分かる。ただし、残念なことに日本製のファンタジーのことは分からない。作者や登場人物の紹介も充実しているけど、中でもおすすめなのが「用語集」。水晶玉のことを「携帯電話、隠しカメラ、あるいはインターネット接続のかわりに使用される(p.546)」と解説するあたり、かなりあなどれない。

書名:図説ファンタジー百科事典
編者:デイヴィッド・プリングル 日本語版監修:井辻朱美
出版者:東洋書林 出版年:2002 ページ数:684ページ
(2003.8.28)
レイチェルと滅びの呪文 / クリフ・マクニッシュ 作 ♪♪♪
 はるか昔、地球を追われた魔女がいた。魔女はそれでも子どもたちをさらっては何かをさがしているようだった。そして、さらわれてしまったレイチェルとエリック。でも、レイチェルたちはそれまでにさらわれた子どもたちとはどこか違っていた。
 レイチェルを自分と同じ悪い魔女にしようとする魔女。魔女にもよく分からない力を持つエリック。そして、子どもの姿をした老人のこびとたち。魔女と魔女の支配から逃れようとする子どもたちの戦いが始まった!

書名:レイチェルと滅びの呪文 The Doomspell
作者:クリフ・マクニッシュ 訳者:金原瑞人
出版者:理論社 出版年:2001 ページ数:293ページ
(2003.7.25)
月神の統べる森で/地の掟月のまなざし/天地のはざま/月冠の巫王 / たつみや章 作 ♪♪♪
 海からやってきたヒメカの民は土地を囲いクニとして、以前から住んできた人々との間に対立を引き起こしていた。そんななか、アテルイとシクイルケはヒメカの長と話し合いをしようとヒメカのクニへ向かったのだが・・・。(『月神の統べる森で』より)
 アテルイとポイシュマはムラへ、ワカヒコはクニへそれぞれ帰っていった。しかし、アテルイたちが野人ではないことを主張したワカヒコは牢にとらえられてしまった。ワカヒコの処刑が迫ったとき、オオカミたちの群れがヒメカのクニを襲い、ワカヒコはアテルイのムラへと逃げ出していった。(『地の掟月のまなざし』より)
 ヒメカのクニを狙うアヤのクニ。アヤのクニはアテルイたちのムラや塩づくりのムラも狙っていた。アヤに取り入ろうとたくらんでいたホムタは殺され、ワカヒコはとらえられてしまった!(『天地のはざま』より)
 アヤの手から逃れたワカヒコは、ポイシュマといっしょにアヤから人々を救おうと戦う。しかし、ポイシュマの祈りが暴走し、巨大な大蛇となってすべてを飲み込もうとしてしまう。(『月冠の巫王』より)
 たつみや章の贈る縄文時代を舞台としたファンタジー。さまざまな神々や運命に導かれ、時代の転換期を乗り越えていくさまを鮮やかに描き出している。

作者:たつみや章 出版者:講談社
書名:月神の統べる森で ページ数:293ページ 出版年:1998
書名:地の掟月のまなざし ページ数:373ページ 出版年:2000
書名:天地のはざま ページ数:341ページ 出版年:2001
書名:月冠の巫王 ページ数:333ページ 出版年:2001
(2003.8.8)
ネシャン・サーガ / ラルフ・イーザウ 作 ♪♪♪
 ジョナサンは8才の時に高熱が原因で足の自由を失ってしまった。それと同時に不思議な夢を見るようになった。歩けない自分の変わりであるかのように、ネシャンの大地を自由に駆け回る少年、ヨナタン。ジョナサンの成長にあわせてヨナタンも成長していった。そして、ジョナサンが13才の時、ヨナタンが杖を見つけたことで、運命が動いた。ヨナタンの見つけたのは伝説の杖ハシェベトなのか? 杖を裁き司に渡すため、ヨナタンは旅に出る。(『ヨナタンと伝説の杖』より)
 杖を裁き司に渡す旅はまだまだ続く。しかし、ヨナタンの旅をじゃまする者は多い。そして、日に日に悪化するジョナサンの体調。杖を<英知の庭>に届けたとき、新しい裁き司が誕生した。(『第七代裁き司の謎』より)
 杖を届けてヨナタンの旅は終わったが、ネシャンに平和が訪れたわけではなかった。それどころか<暗黒の国>テマナーの力はどんどん強くなり、ネシャン全土を覆おうとしていた。第七代裁き司ゲシャンは<涙の地ネシャン>を救い癒すために、最後の戦いに赴くのだった。(『裁き司 最後の戦い』より)
 とにかく分厚い。凶器にも枕にもなりそうな厚さの本が3冊。でも、びっくりすることはない。話のおもしろさに、厚さを感じさせないから。でも、寝不足には注意。いつの間にか、夜が明けてるかもよ!? 内容的には、ベースに『聖書』をおいて「指輪物語」と「ナルニア国物語」と「ゲド戦記」を混ぜたような感じもするけど、それだけではない、独自のファンタジー世界が構築されている。ただ、ちょっと最後のあたりで急ぎすぎたような気も。ネシャンが生まれ変わった新しい世界のことももっとたくさん書いてあると良かったと思うけど、これはこれで、読者に想像する楽しみを残してくれた余韻のある終わり方で、とっても良かったと思う。

作者:ラルフ・イーザウ 訳者:酒寄進一 出版者:あすなろ書房
書名:ヨナタンと伝説の杖 ネシャン・サーガI ページ数:493ページ 出版年:2000
書名:第七代裁き司の謎 ネシャン・サーガII ページ数:597ページ 出版年:2001
書名:裁き司 最後の戦い ネシャン・サーガIII ページ数:566ページ 出版年:2001
(2003.8.22)
どろぼうの神さま / コルネーリア・フンケ 作 ♪♪♪
 大人は子どものころに戻りたがる。でも、子どものころがどんなだったか、何を考えていたかなんて覚えていない。
 プロスパーとボーが家出をして、ヴェネツィアをめざしたのには訳があった。それは母が話してくれたヴェネツィアの様子を確かめるため。でも、ヴェネツィアにたどり着いたはいいけどお金がない。住むところもない。そんなふたりが出会ったのが、映画館で暮らす3人の子どもと、<どろぼうの神さま>だった。
 プロスパーたちはどろぼうの神さまが持ってくる盗品を売って生活をするようになった。しかし、ふたりを捜していた探偵に見つかったり、盗みの依頼人にだまされてニセ札をつかまされたり、うまくいっていた生活が崩壊していく・・・。
 この話は子どもが主役。大人をまったく頼りにせずに生きていく子ども。親から自由を勝ち取ろうとする子ども。大人を手玉に取る子ども。子どもに戻りたかった大人。彼らが生き生きとヴェネツィアの町を駆け回るのを見ていると、大人になるのがもったいない、子どものままでいたい!と思えてくる。

書名:どろぼうの神さま ―Herr Der Dierbe―
作者:コルネーリア・フンケ 訳者:細井直子
出版者:WAVE出版 出版年:2002 ページ数:500ページ
(2003.8.12)
サークル・オブ・マジック / デブラ・ドイル、ジェイムズ・D.マクドナルド 作 ♪♪♪
 騎士をめざしていた少年が、魔法の才能を見いだされて、魔法使いになるために旅に出る。一見、「ゲド戦記」とも似ているストーリー。でも、ゲドの方がもっと、人生悲観していたかも。
 1巻では魔法の学校へ行き、勉強して、卒業して、旅に出て1つの冒険をするまでの話。2巻は旅の途中の冒険2つ。3巻では王女を女王にして平和をもたらし旅が終わるまで。
 だいたい、1冊につき大きなストーリーが2つ。だから、ちょっとせわしないというか、詰め込みすぎというか、違和感がある。でも、原作だと6冊のシリーズだったらしい。それを3冊にしたから、山が2つある本ができたというわけ。まとめた方が値段も安くすんだのだろうけど、ちょっとね。

作者:デブラ・ドイル、ジェイムズ・D・マクドナルド 訳者:武者圭子 出版者:小学館
書名:サークル・オブ・マジック 魔法の学校 ページ数:365ページ 出版年:2002
書名:サークル・オブ・マジック 邪悪の彫像/王様の劇場 ページ数:365ページ 出版年:2003
書名:サークル・オブ・マジック ブレスランドの平和 ページ数:365ページ 出版年:2003
(2003.8.19)
空色勾玉 / 荻原規子 作 ♪♪♪
 「水の乙女」として生まれた狭也は闇の氏族でありながら、光にあこがれ月代王に惹かれていく。しかし、水の乙女としての宿命からは逃れることができず、稚羽矢と共に、光と闇の戦いに身を投じていくのだった。
 「勾玉三部作」の1作目。日本神話をベースに光と闇の戦いを描く。

書名:空色勾玉
作者:荻原規子
出版者:徳間書店 出版年:1996 ページ数:366ページ
(2003.8.28)
セブンスタワー I 光と影 / ガース・ニクス 作 ♪♪♪
 タルの暮らす世界は闇の世界。赤から紫までの7つの塔をもつ城に住んでいる。そこで唯一光を放つのが「サンストーン」。光と影を生み出す魔法の石だ。
 タルは父親が行方不明になってしまって「大移動の日」にアイニールへ行くために、どうしてもサンストーンを手に入れなければならなくなってしまった。そこで考えた方法は3つ。でも、じゃまをされて失敗してしまった。最後の手段に打って出たとき、城の外の世界を知ることに。
 シリーズが始まったばかりの「セブンスタワー」。まだ、1巻だけしか出版されていないけど、先は期待できる。

書名:セブンスタワー I 光と影
作者:ガース・ニクス 訳者:西本かおる
出版者:小学館 出版年:2003 ページ数:252ページ
(2003.8.28)
サラシナ / 芝田勝茂 作 ♪♪♪
 どうしてひょうたんで空が飛べたんだろう? 大切に育てていたひょうたんのツルを間違って切ってしまったときからサキの夢の物語は始まった。現実のひょうたんはツルを切ってしまったのに、夢の中のひょうたんはどんどん成長していく。そして、そのひょうたんはサキを古代の日本へと導いた。
 日本のファンタジーは<古代>で1ジャンル作れそうな気がする。これもそう。『更級日記』にある奈良時代の伝説をもとにした物語だ。現代を生きるサキが天女として王女として奈良時代を生きる。時代をむすぶのは「ひょうたん」。どこかユーモラスで、それでいてラストは切ない。

書名:サラシナ
作者:芝田勝茂
出版者:あかね書房 出版年:2001 ページ数:317ページ
(2003.8.30)

世界を食べる

日本人は何を食べてきたのか / 永山久夫 作 ♪♪♪
 日本人の食事の基本は「米」。そして、「和食」。でも、縄文人は米が主食だったわけではないし、関西と関東ではまったく味付けが違う。では、今の日本人の食卓はいつごろ定着したのか?
 縄文のさらに昔から日本で食べられてきたものを検証する。縄文時代にはなんと約70種類の魚、約350種類の貝が食べられてきたのだそうだ。それプラスさまざまな野草や木の実も。しかし、その大半は現在食べられていない。かわって、たくさんの輸入野菜が食べられている。そう考えると、現代の食卓のなんと貧しいことか。読んでいたらなんとなく悔しい気分になってきた。

書名:日本人は何を食べてきたのか
作者:永山久夫
出版者:青春出版社 出版年:2003 ページ数:184ページ
(2003.9.9)
活字の海に寝ころんで / 椎名誠 作 ♪♪♪
 旅行記は実際にその土地を旅してから読む方が面白い。そう、作者は語る。やったことがないから、実際はどうだか分からないけど、似たようなことならよくやってるかも。ハリー・ポッターを読んでイギリスが知りたくなるとか。あ、これは逆か。
 それはともかく、この本は、旅や日常の出来事と関連した本を読んで、もっと理解を深めて楽しもうという、知的好奇心があふれる本。特に「食」に関する思い入れは深いと見た! どこそこへ旅すればその土地の旅行記があり、食べ方のルーツが知りたければこんな本があるよと、その時々の話題にぴったりな本が出てくる。世の中によくもまあそれぞれのテーマにぴったりな本が用意されていると、感心してしまうよ。

書名:活字の海に寝ころんで
作者:椎名誠
出版者:岩波書店 出版年:2003 ページ数:230ページ
(2003.9.18)
イギリスはおいしい / 林望 作 ♪♪♪
 イギリス料理はおいしくない。これはよく言われている。作者も最初からそう言っている。でも、おいしくないけど、やっぱりおいしいらしい。それは、イギリス人が食事よりも食事の場に成立するコミュニケーションを楽しんでいると言うことらしい。食事はおまけってことかな? そんな難しいことを考えなくても、たしかに、紅茶はおいしい。

書名:イギリスはおいしい
作者:林望
出版者:平凡社 出版年:1991 ページ数:252ページ
(2003.9.24)
トマトとイタリア人 / 内田洋子、S・ピエールサンティ 作 ♪♪♪
 イタリア人とトマトは切っても切れない関係。でも、トマトはアメリカ生まれ。しかも、アメリカからやってきたときには「悪魔の果実」とまで言われて嫌われていた。
 そんなトマトがイタリアに定着するまでにあったエピソードやら、今どれだけトマトがイタリアに根付いているかなど、話題満載。思わず、「へぇ〜」って言っちゃうかも(笑)

書名:トマトとイタリア人
作者:内田洋子、ピエールサンティ
出版者:文藝春秋 出版年:2003 ページ数:236ページ
(2003.10.1)
アンデス食の旅 / 高野潤 作 ♪♪♪
 トマトをはじめ多くの食べ物のふるさとアンデス。というわけで、ちょっとだけ、「トマトとイタリア人」にもかぶっているけど。熱帯から雪の降る山岳地帯まで、高温多湿から乾燥地帯まで、さまざまの気候の中で育まれてきた人と食べ物、そして料理。それらを自らの旅を通して紹介していく。だから、別の地方に行ったときに同じ料理が出てきたり、同じ料理に別の名前が付いていたり、ちょっと読みづらいところもあったりする。料理名・食品名索引があると良かったかも。地図を眺めながら読んでいくことをおすすめする。

書名:アンデス食の旅 高度差5000mの恵みの恵みを味わう
作者:高野潤
出版者:平凡社 出版年:2000 ページ数:237ページ
(2003.10.6)
ガブガブの本 / ヒュー・ロフティング著 作 ♪♪
 動物の言葉の分かるお医者さん、ドリトル先生。そのシリーズの番外編。原書自体は1932年に出版されていたけど、それがやっと日本語でも読めるようになりました。
 この本の主人公は、ブタのガブガブ。ガブガブの書いた本を毎夜朗読しているという設定。食べることしか考えていないガブガブなので、話もみんな食べ物ばかり。食べ物の話をしていなくても、登場人物の名前が食べ物だったり。ドリトル先生の世界の食べ物の話をお楽しみ下さい。

書名:ガブガブの本 『ドリトル先生』番外篇
作者:ヒュー・ロフティング 訳者:南條竹則
出版者:国書刊行会 出版年:2002 ページ数:162ページ
(2003.10.24)

記憶のかなたに

記憶のふしぎがわかる心理学 / 高橋雅延 作 ♪♪♪
 人間はどうやって物事を覚えているのか、どうして忘れてしまうのか。それらは、記憶が持つ不思議だ。
 この本は、具体的な事例と、わかりやすい喩えで、記憶のことが分かりやすく書かれている。記憶力アップも、この本を読めば見えてくるかもしれない。

書名:記憶のふしぎがわかる心理学
作者:高橋雅延
出版者:日本実業出版社 出版年:1999 ページ数:206ページ
(2004.1.14)
記憶がウソをつく! / 養老孟司、古舘伊知郎 作 ♪♪♪♪
 解剖学者・養老孟司とアナウンサー・古舘伊知郎の対談。テーマは基本的には「記憶」なのだけど、ふたりの豊富な知識のせいで脱線気味かも。それにしても、学者だから養老さんの知識量は当然としても、古館さんの知識の量が半端じゃない。むしろ、古館さんがネタ提供して、それについて話をしているという感じ。
 多少なりとも、記憶についての知識を仕入れてから読んだ方が、ふたりの話がよく理解できると思う。

書名:記憶がウソをつく!
作者:養老孟司、古舘伊知郎
出版者:扶桑社 出版年:2002 ページ数:242ページ
(2004.2.3)
わすれものをした日に読む本 / 石井直人ほか 編 ♪♪
 どうして忘れものをしてしまうのだろう。忘れたくて忘れているわけじゃないのに。この本には、そんなわすれんぼうがいっぱい。よくぞここまで、忘れものの話を集めたもんだといいたくなるほど、忘れものの話がいっぱい。宿題忘れた、道具を忘れた、なにを落としたか忘れた、などなど。
 ちょっと古い話も多いけど、作家を知るきっかけなんかにもなるんじゃないかな。

書名:わすれものをした日に読む本 きょうはこの本読みたいな11
編者:石井直人、藤田のぼる、宮川健郎
出版者:偕成社 出版年:1992 ページ数:188ページ
(2004.1.14)
りんご畑の特別列車 / 柏葉幸子 作 ♪♪
 世界中の人たちから忘れられてしまった魔王ペキンポ。そこへやって来たのは、特別列車の切符を持たなかったために列車から降ろされ、わけの分からない世界に放り出されてしまったユキだった。
 ペキンポが世界中の人たちから忘れられてしまったのは、そういう魔法をかけられたせい。そのせいで、忘れられるどころか、存在自体が無くなりかけていた。そう、この世界では、忘れられるということは存在自体が無くなってしまうことなのだ。人々の記憶から消えてしまえば、その人自身も消えてしまう。でも、ユキが現れたことで、ペキンポは自分を取り戻すことができた。
 魔法が使え、パンのなる木があり、ビーバーがしゃべる不思議な世界。そういう、今いる世界とは別の不思議な世界がたくさんある。そこへ行くためには、切符を持って特別列車に乗ればいい。そうしたら、自分の行きたいと思う世界へ行けるから。

書名:りんご畑の特別列車
作者:柏葉幸子
出版者:講談社 出版年:1999 ページ数:261ページ
(2004.1.21)
キノの旅 「記憶の国」 / 時雨沢恵一 作 ♪♪♪
 記憶は、それを伝えるものがなければ、永遠に失われる。そう、今回キノが訪れた国はそういう、伝えるものがいなくなってしまった国。そこでなにが起きたのか、どんな人々が暮らしていたのか、どんな国だったのか。今となっては誰にも分からない。
 すぐそこに痕跡だけは残っているのに、もう2度と本当のことは分からない。記憶が失われてしまうとはそういうこと。そして、自分の記憶もいつかなくなってしまうのかと思うと、寂しい気もする。せめて、誰かが「私」が生きていたことを記憶に残していて欲しい。

書名:キノの旅 ―the Beautiful World― 「記憶の国」 ―Their Memories―
作者:時雨沢恵一
出版者:メディアワークス 出版年:2003 ページ数:46ページ
(2004.2.4)
盗まれた記憶の博物館 / ラルフ・イーザウ 作 ♪♪♪♪
 人々の記憶から消えたものはどこへ行くのだろうか。その行き先は、「クワシニア」。そこは忘れ去られた記憶たちが生きている世界。
 この物語のキーワードはずばり「記憶」。人々から忘れ去られたものは、人であれ物であれ、消え去り、クワシニアへ行く。存在自体がなかったことになってしまうのだ。つまり、「忘れたこと自体を覚えていない」。しかし、忘れてはいけない記憶までもが、消え始めてしまう。その謎を解いていくのがこの物語。
 「記憶」がテーマだけあって、歴史に対する知識がなかなかすごい。だいたい、古代メソポタミア文明あたりが中心だけど、それ以外にも、アーサーの円卓の騎士とかシェークスピアとか、いろいろと出てくる。あ、アレクサンドリア図書館やアトランティスまで出てきた(といっても、アレクサンドリア図書館は知らない人の方が多いような気もするが)。しかも、それにさらに謎解きまで加わって。記憶しておかなくちゃならないことがいっぱいあって、知恵熱出そうだよ。

作者:ラルフ・イーザウ 訳者:酒寄進一 出版者:あすなろ書房 出版年:2002
書名:盗まれた記憶の博物館 上 ページ数:386ページ
書名:盗まれた記憶の博物館 下 ページ数:447ページ
(2004.2.4)

本の動物園

どうぶつニュースの時間 / あべ弘士 作 ♪
 なんかしょっぱなからしてやられたのは気のせいだろうか? アナウンサー・森野こりすが伝えるニュース。まず、このネーミングセンスが笑える。森野さんはもちろんリス。解説員の黴原さんはカピバラ。ほかにも動物っぽいというか、まんま名は体を表すキャラクター達がわっさりと。このセンスは、「のはらうた」並みだね。
 中身もこのノリで。お天気キャスターのペンギンが南極から日本の天気を予報してみたり。亀の宅急便は1か月たっても届かないし。そんなこんなで、動物好きな人、なんにも難しいことを考えずにただ笑いたい人、おすすめです!

作者:あべ弘士 出版者:理論社
書名:どうぶつニュースの時間 ページ数:62ページ 出版年:2000
書名:どうぶつニュースの時間2 ページ数:62ページ 出版年:2002
(2004.3.9)
弧笛のかなた / 上橋菜穂子 作 ♪♪♪
 小夜には不思議な力があった。それは、人の心の声を聞くことのできる<聞き耳>。しかし、その力は小夜にとって、好ましいものではなかった。里から離れて祖母とふたりっきりで暮らしている小夜は、ある夜、傷つき野犬に追われている子狐を助けた。その時から、小夜の運命は少しずつ動き始めたのだった。
 自分の過去と力を知ってなお、自分の生き方を見失わない小夜。幼き日の恩と好きな人のために命を捨てる覚悟で主に逆らう使い魔。敵同士のはずのふたりを待ち受けるのは、つらい別れなのか??
 「守り人」シリーズの上橋菜穂子が描く単発長編。日本の中世を思わせる世界の、和製ファンタジー!

書名:弧笛のかなた
作者:上橋菜穂子
出版者:理論社 出版年:2003 ページ数:342ページ
(2003.11.23)
いぬのきもち / 高倉はるか 作 ♪♪♪
 犬とのつきあい方が分かる本。「犬がしっぽを振るのは、嬉しいときだけではない」など、タメになる知識が満載。犬に関するエッセイとしても読める。

書名:いぬのきもち
作者:高倉はるか
出版者:幻冬舎 出版年:2003 ページ数:218ページ
(2004.4.16)
狼とくらした少女ジュリー / ジーン・クレイグヘッド・ジョージ 作 ♪♪♪
 ツンドラの氷原で道に迷ったエスキモー(作中表現)の少女ジュリーが、狼の群れと共に自然の中を生き抜く物語。
 動物とコミュニケーションを図る方法、自然の中で生き残るすべを知ることができる。そして何より、伝統的な暮らしが失われていき、文明に染まっていくエスキモーたちの姿も。結局、自然と共生する生活を捨て、人間社会に戻っていくジュリーの姿が印象的。
 それにしても、この物語、続編が2冊出ているらしいのだけど。どうやら、日本語には翻訳されていないらしい。続きがあるのなら、読みたいのに。

書名:狼とくらした少女ジュリー
作者:ジーン・クレイグヘッド・ジョージ 訳者:西郷容子
出版者:徳間書店 出版年:1996 ページ数:258ページ
(2004.4.26)
動物園というメディア / 渡辺守雄ほか 作 ♪♪♪♪♪
 動物園へは何をしに行く? 動物園に何を期待している? この本は、動物園の歴史、動物園が本来あるべき姿、動物園の目的などを論じている。論じている、というくらいだから、内容はかなり専門的。軽く動物園のことが知りたい、と思って読むと痛い目を見る。でも、昔は、動物どころか人間まで展示していたという話や、現在の動物園での取り組みなんかは結構おもしろい。

書名:動物園というメディア
作者:渡辺守雄ほか
出版者:青弓社 出版年:2000 ページ数:278ページ
(2004.4.30)
シノダ! チビ竜と魔法の実 / 富安陽子 作 ♪♪
 パパは普通の人間。ママは実はキツネ。そんな信田ファミリーの周りではいつもトラブルが絶えない。変わり者ぞろいのママの一族が、トラブルと共にやって来るからだ。
 いつも通り、時代劇を見に来たおじいちゃん。でも、姿はキツネのままだ。そんなときに人間のお客でもあったら、さあ大変。追い出されて機嫌の悪くなったおじいちゃんはそのまま出て行ってしまった。でも、置きみやげが。それは、小さな雲竜の子ども。お風呂場が気に入ってしまったらしくて、いっこうに出て行く気配はない。必死になってチビ竜を隠しているうちに、いつしか竜がいることが当たり前になってしまった・・・。
 キツネであるママをありのまま受け入れた、パパ。ママの一族の能力を受け継ぎつつ、でも、普通に暮らす信田3兄弟。ちょっと不思議なでもどこか普通な一家の物語。
 シリーズ化しそうだなと思っていたら、続編が出るそうです。あとがきに書いてありました。もうちょっとお待ちを。

書名:シノダ! チビ竜と魔法の実
作者:富安陽子
出版者:偕成社 出版年:2003 ページ数:237ページ
(2003.11.25)

図書館へ行こう!

晴れた日は図書館へいこう / 緑川聖司 作 ♪♪
 読書好き、図書館好きの女の子が主人公。図書館で遭遇するいろいろなことに、泣いたり笑ったり怒ったり。普通に児童書としても楽しめるけど・・・。
 図書館入門としてもおすすめかもしれない。本を借りる、検索機で探す、etc. 司書に本を探してもらう(リファレンス)がなかったのは(カウンターが混んでて断念)ちょいと残念。さらには、延滞したときの話とか、本の盗難問題まで扱っている。ここまでくると、児童書としてはどうかな?とも思ってしまうけど、まぁ、図書館を使うときには知っていて欲しい話ではある。
 どうでもいいけど、作中に出てくる本とその内容の、元ネタを思わず考えちゃうのは職業病?(笑)

書名:晴れた日は図書館へ行こう
作者:緑川聖司
出版者:小峰書房 出版年:2003 ページ数:206ページ
(2003.12.30)
図書館へ行こう / 田中共子 作 ♪♪♪
 中・高校生向けの図書館入門書。少なくとも、小学生に向けて書かれたのではないことはわかる。高校生向けというにはちょっと易しすぎるような気もするけど。図書館の使い方はもちろん、読書の意義、読書感想文の書き方なんかもあったりする。とくに調べもののための話が充実している。これからの図書館はレファレンス・サービスだ!という風潮と「総合的な学習の時間」のための調べ学習をかなり意識しているのがよくわかる。かなり分かり易い。

書名:図書館へ行こう
作者:田中共子
出版者:岩波書店 出版年:2003 ページ数:196ページ
(2003.2.8)
図書館で遊ぶ / 辻由美 作 ♪♪♪
 図書館を使いながら、その使い方を知ろう!という本。東京近郊の比較的恵まれた図書館環境とフランスでの図書館利用が中心。実例付きだから分かりやすい。しかし、99年出版ということで、特にコンピュータでの検索関係の話が少々古くなっている。これは、「本」という情報媒体の宿命だよね。5年前に書かれたものが、「古い」と感じてしまうぐらい、ここ数年で図書館も変化したわけだ。

書名:図書館であそぼう 知的発見のすすめ
作者:辻由美
出版者:講談社 出版年:1999 ページ数:219ページ
(2004.4.12)
おもしろ図書館であそぶ / 毎日ムック・アミューズ 編 ♪♪♪
 市町村や都道府県が運営する公共図書館は不特定多数のニーズに応えるため、さまざまな分野の本を広く集めている。それとは逆に、特定の分野に関する資料だけを徹底的に集めた図書館が専門図書館だ。
 この本は、そんな全国に散らばる専門図書館を集めたガイドブック。ものすごくマニアックな図書館が多いけど、その分野に興味がある人には、ぜひ知って欲しい図書館ばかりが紹介されている。

書名:おもしろ図書館であそぶ 専門図書館142館完全ガイドブック
編者:毎日ムック・アミューズ
出版者:毎日新聞社 出版年:2003 ページ数:130ページ
(2004.5.31)
図書館が面白い / 紀田順一郎 作 ♪♪♪♪
 最初に断っておく。この本は、元は『図書館活用百科』として1981年に出版されたものを、1994年に改訂したものだ。今からちょうど10年前の本、というわけだ。ということで、内容がかなり古くなっている。
 この本で紹介されている<面白い>図書館とは、そのほとんどがいわゆる専門図書館で、ちょっとなじみのないものばかり。でも、特定の分野にこだわっているからこそ、面白いのだとも言える。同じく専門図書館を紹介した『おもしろ図書館であそぶ』は、どちらかといえば、図書館そのものの紹介がメインなんだけど、こちらは、図書館の成り立ちといった舞台裏を紹介することが多い。1つの図書館を紹介するごとに、その図書館に存在する物語を描き出しているのだ。だから、<面白い>のである。
 しかし、時が移り、技術が向上するのは本当に早い。10年前の本では追いつけないほどに、図書館の様子は変わってしまった。特に、国会図書館。コンピューター化・オンライン化が進み、関西館・国際子ども図書館のオープンで、まったく様子が変わってしまった。できることなら、94年に改訂したように、新たな改訂版が書かれることを期待したい。

書名:図書館が面白い
作者:紀田順一郎
出版者:筑摩書房 出版年:1994 ページ数:342ページ
(2004.6.9)
図書館逍遥 / 小田光雄 作 ♪♪♪♪
 文学者と図書館の関係、文学やコミックに描かれた図書館など、図書館にまつわるエッセーを50編収める。読者から見た近代図書館の歴史とも読める。

書名:図書館逍遥
作者:小田光雄
出版者:編書房 出版年:2001 ページ数:211ページ
(2004.5.31)
未来をつくる図書館 / 菅谷明子 作 ♪♪♪
 図書館はここまでできる。それがこの本にはある。
 ニューヨーク公共図書館(市立図書館ではない)はNPOが運営する図書館で、市民に広く開かれている。でも、その規模は、世界最大級。高価なデータベースが無料で使えたり、世界最大規模の研究図書館があったりする。
 日本でも、図書館の運営を民間に委託しようという動きがあるが、このニューヨーク公共図書館はレベルが違う。日本では民間に委託して安く上げようという考え方だけど、ニューヨーク公共図書館の考え方は方向性が違う。お金はとにかくかかっている。年間予算が約500億円という記述もどこかで見たような気がする。その資金源は、企業や個人からの寄付。日本じゃ難しいだろうな。
 とにかく、この本を読んで、図書館の可能性を知ることは大事だけれど、NPOが運営すればここまでできる、という風には取られては困る。

書名:未来をつくる図書館 ―ニューヨークからの報告―
作者:菅谷明子
出版者:岩波書店 出版年:2003 ページ数:230ページ
(2004.6.4)